三角比を用いた計算
1 三角比の相互関係①
三角比の相互関係とは、例えば、tanθがこういう値だったら、cosθは必ずこういう値になる、cosθがこういう値だったらtanθやsinθはこういう値になる、といった、sinθ、cosθ、tanθの 値の関係です。これがどのような関係なのかを学びます。三角比を含む計算式を解くのに非常に重要な公式です。では早速下の3つの関係式を見てください。
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例題1 0°≦θ≦180°のとき、cosθ=5/6のとき、sinθ、tanθの値をもとめよ。 |
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まず、sinθから求めましょう。さっき証明したcos²θ+sin²θ=1という式を使います。cos²θ=25/36なので、これを公式に代入すると、25/36+sin²θ=1 sin²θ=11/36 sinθ=±ルート11/6だたし、
0°≦θ≦180°のとき、前の項でもやりましたが、sinθはつねに正なので、sinθ=ルート11/6です。 次にtanθですが、これはtanθ=sinθ/cosθの公式をつかいましょう。sinθにルート11/6、cosθに5/6を代入すると、(ルート11/6)/(5/6)=ルート11/5です。またtanθはめんどうですが、1+tan²θ=1/cos²θの公式でも解けます。cos²θは25/36でしたのでそれを代入して、 1+tan²θ=1/(25/36) 1+tan²θ=36/25 tan²θ=11/25 tanθ=±(ルート11/ルート5) これで終わりではないです。cosθは正の数でしたよね。正の数ということは、0°≦θ<90°ですね。このときはtanθは正であると、さっきの項で最後に言いましたよね。だから、 tanθ=1/ルート5です。 tanθ=sinθ/cosθの式を使うと自動的にcosやtanは正または負のどっちかになり、sinは正になりますが、cos²θ+sin²θ=1や1+tan²θ=1/cos²θの式を使うと、プラスとマイナスどちらもでてくるので、 問題文に指定されているθの範囲とtanやcosの値からθの範囲を考えてプラスとマイナス、あるいは両方なのかを考える必要があります。 |
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例題2 0°≦θ≦180°のとき、tanθ=2のとき、cosθ、sinθの値をもとめよ。 |
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tanθの値しか与えられてないので、1+tan²θ=1/cos²θの公式しか使えないですね。だから、まずはcosθを求めます。 1+tan²θ=1/cos²θ 1+(-2)²=1/cos²θ 5=1/cos²θ cos²θ=1/5→cosθ=±(1/ルート5) ここで注意しましょう。tanθは正の数ですね。ということは0°≦θ≦90°です。だから、cosθは正で、cosθ=1/ルート5となります。tanθが正ならcosθも正です。また、tanθが負ならcosθも負です。 最後にsinθを求めるためにの公式をつかいましょう。 2=sinθ/(1/ルート5) sinθ=2/ルート5 となります。 また、面倒ですが、sin²θ+cos²θ=1の公式でも解けます。 sin²θ+(1/ルート5)²=1 sin²θ+1/5=1 sin²θ=4/5 sinθ=±(2/ルート5) 問題文に0°≦θ≦180°と指定されていますね。このθの範囲ではsinθは正の数なので、sinθ=2/ルート5です。 |

2 三角比の相互関係②
次は下の3つの公式の証明をしましょう。
